涙でストレス解消?ストレスで突然泣く、涙が止まらない時に

仕事や受験、人間関係のストレスで、突然涙が出る。泣くとスッキリしてよく眠れたり、毎日涙が止まらなかったり、ストレスが溜まるとなぜ涙が出るのでしょうか?逆に涙が出ないときに、どうすればいいのでしょうか。

ここでは「涙を止める方法」と「ストレス解消方法」について紹介します。
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こんにちは、こころの整体師の藤巻です。
施術をしていると、患者さんがいきなり

泣く、泣く

何の前触れもなく、いきなり泣き出すことがしばしばあるのですが、
話を聞いてみると、主に将来のことや人間関係の問題(恋愛、仕事、友人関係)で悩んで涙しています。

 

結論から言うと

 

泣くのはよいこと

 

臨床経験が浅いうちは治療中に泣かれると、内心かなりビビっていました。

でも、ひとしきり涙すると、スッキリした顔で、今までの雰囲気は一切なくなり、治療終了時には何事もなかったようにケロっとしています。

臨床経験が10年以上になった今では、『女性の涙は”汗”』ということを深く理解しているので、泣き止むまで放置したり、むしろ、もっと泣けるように誘導することすらあります。
それは、ワンワン泣いたところで、治療終了時にはケロっとなるのを知っているからです。

でも、なぜ、ストレスが出るのでしょうか?

それは、治療時に脳が「副交感神経」が優位な状態になるからなんです!!

なぜストレスが溜まると突然泣いてしまうのか?涙が止まらない理由

仕事をしたりして活動している時の脳は、「交感神経」に支配され、緊張や興奮状態にあります。
逆に、夜寝ている時や休みの日の脳は、「副交感神経」に支配されてリラックス状態にあります。

涙が出る時、つまり泣く時というのは、脳が「副交感神経」に支配されリラックスモードになっている時なのです。

つまり泣くことというのは、睡眠時と同じようなリラックス効果を得ることができるのです。

涙が出るのは身体を守るため(涙が出る理由)

人間も動物なので、無意識的に自分の身体を守ろうとします。

自分の感情を押し殺しストレスを溜め込んで必死に我慢している時というのは、「交感神経」がかなり優位な状態です。

その状態を続けると身体が壊れてしまうのを身体は本能的にわかっています。そのため、強制的に涙を流して副交感神経」を優位な状態にします。

これが突然泣き出してしまうメカニズムです。そして、涙はしばらくは止まりません。
交換神経」と「副交感神経」のバランスが整うまでは、絶対に涙は止まりません。
むしろ、絶対にこの涙は止めてはいけないのです。

ある研究によると、数分間泣くことによって一週間分のストレス解消されるというデータすらあります。

涙の種類と成分

涙は、種類によって成分が違います。

  1. 普段の生活している上で眼球を潤している涙。
  2. 感動している時に流す涙。
  3. 悲しい、悔しい時の涙。

1)の普通の涙よりも、2)3)の感情的な刺激によって流す波のほうが、より高濃度のタンパク質を含んでいます。
2)3)涙には、心を癒す成分(タンパク質)が入っているので、泣くとスッキリするのです。

日々の緊張したメンタル状態を癒す為に涙が出るのです。涙を流す量が多い人のほうが、ストレスが少ないとも言われています。逆に涙を正常に出すことができるのであれば、ストレスを解消できるということになります。

泣くのを我慢すると・・・

泣くのを我慢するということは、意識的に無理やり涙が出ないようにコントロールするということです。
これは脳が「交感神経」に支配されるということ。泣きたいと思っているということは、もう既に「交感神経」に振り切れていて、限界に来ている証拠。それでも身体の声を無視して、泣くのを我慢し「交感神経」を優位にしようとすると、身体は壊れてしまいます

健康な人は、この「交感神経」と「副交感神経」のバランスを上手く取ることが出来る人です。
このバランスが悪くなってくると、「交感神経」「副交感神経」の暴走が始まり、自律神経が乱れ、内分泌系(ホルモン系)の不具合が生じ、原因不明の体調不良に悩まされることになります。

なので、泣きたい時には絶対に涙を我慢してはならないのです。

涙を流すというストレス解消法・泣くための方法

ここまで読んでいただければ、涙を流すことがいかに心の平安に必要なことかが理解出来たと思います。
涙を流すことは、立派なストレス解消法ということなのです。

「泣ける」映画や「泣ける」話で泣こう

googleやyahooなどの検索サービスで「泣ける映画」と検索して、気になる映画をレンタルビデオ屋で借りて来て、1人静かになれる空間で見て、大泣きすることでストレスはかなり解消されます。

直接的に、自分が悩んでいる問題にアプローチをしなくとも、涙するだけで、脳が「副交感神経」優位に振れるので、心に余裕が生まれます。
心に余裕がない時には何も解決が見えなかった問題でも、心に余裕ができた時に、もう一度向き合ってみると、何か希望の光が見えてくるものです。

なので、とにかくきっかけは何でも良いので泣いてしまうのが良いのです。

有名な人の感動する話を聞くも良し、感動する本を読むも良し、映画を見るも良し、何でも良いので涙しましょう。

あとは、自分の泣きポイントを見つけておくと、簡単に涙することが出来ます。

私には、小さい子どもが3人いるので、子どもが出てくる感動ものには、極端に弱いです。
「はじめてのおつかい」などは、毎回涙しながら見ています。

後は、動物ものも卑怯です。必ず泣きます。
盲導犬のドラマや映画「ハチ公物語」とかは、ず〜っと泣いてます。

自分の人生の体験とオーバーラップするようなものに触れると人間は共感して泣きやすいです。
是非、ご自分の泣きポイントを探して、意図的に泣いてみてください!!

涙が止まらない時には・・・

涙は止めないほうが良いと先ほど書きました。そして、ある程度の時間が経てば、涙は止まってきます。
しかし、人間も社会動物。いつまでも泣いてられない状況、場所もあります。
そんな時に有効な方法をお伝えいたします。

まず、涙の拭き方ですが、目のまわりをゴシゴシ掻くようにこすってしまったり、強く押さえてしまうと、赤く晴れ上がってしまいます。
なので、目から出て頬を伝って落ちる涙を、清潔なティッシュや柔らかいタオルでやさしく押さえるようにふき取ります。

そしたら、顔を上に向け、口を少しあけて、承泣(しょうきゅう)というツボを刺激します。

まぶたの下に承泣(しょうきゅう)というツボがあります。
目のまわりにある骨のふちにあります。
鏡をみたとき、瞳孔(どうこう)の真下に位置しています。
承泣
その承泣(しょうきゅう)を中指で約10秒間ジワーっと圧をかけて刺激していきます。

それが終わったら、おでこの上で手を重ね、手のひらで目を覆うようにして、手の平から「藍色」の光が目に降り注ぐイメージで顔を上に向けておきます。

この時に、息をなるべく長く吐き続けましょう。
ストローを口に咥えて、その中に息を通して吐くイメージで。

しばらくすると、自然と涙が止まってきます。

整理整頓、掃除でストレス解消

泣くことでストレスを解消することは出来ますが、日頃からストレスを貯めないように生活の中に自分なりのストレス解消方法を見つけておけば、少しストレスが溜まったなと思った時に簡単に解消することが出来て、毎日を快適に過ごすことが出来ます。

ここで、私のストレス解消法をお伝えしたいと思います。

それは、整理整頓、掃除です。

ストレスが溜まってしまっているということは、自分の頭の中で整理が出来ていないことが増えてしまっているということと同じ意味です。
そして、頭の中が整理出来ていない時は、間違いなく外界、自分の部屋や机の上などが散らかっているはずです。

そこで、内面を整理する前に、外面である自分の部屋や机の上を整理整頓、掃除をします。
そうすると嫌でもすっきりして、気持ち良くなります。

そうした上で、今、整理整頓した机に向かい、自分が今、考えていること、悩んでいること、心配なことを自分のノートに書きなぐります。

自分の思いをノートに書くことによって、自分の頭の中が整理されて、スッキリするのです。

この作業はまさに、頭の中の整理整頓、掃除です。

感動体験でストレス解消法

もう1つ、私のストレス解消法をお伝えいたします。

それは、過去自分が経験した感動したことを思い出す!!ということです。

簡単に言うと、”感動体験”を思い出すということです。

脳はイメージしたものと現実にあるものを区別することが出来ません。
脳はイメージしたものを現実に起こっているものと同じように解釈するのです。

だから、自分の人生で感動する経験を数多くする必要があります。
旅行に行くも良し。友達と快適な空間でお茶とするも良し。美味しいものを食べるも良し。趣味をするも良し。
なんでも良いので、自分が感動するような体験を常に仕入れて、自分の”感動体験”を増やしていく必要があります。

そして、自分がちょっとでもストレスを感じる状況になった時に、今まで経験した”感動体験”を思い出すのです。

思い出した瞬間から、脳内で快楽ホルモンが分泌され、ストレスが軽減される方向に向かいます。